私と英語のこと。

みなさんは日本語で仕事のメールをしたり、友達とLINEしたり、FacebookやTwitterにコメントしたりしますか。

私は「書くこと」はことばを勉強するときにとても力があると思っています。
「書く」というのは、ここでは、漢字を何回も書いて覚える、という意味ではなくて「文を作ってだれかとシェアする」という意味です。

私は15年前、日本語の先生になったばかりのころ英語がほとんどできませんでした。
日本語のクラスでは日本語しか話さないから、そういう意味では英語は必要ないと思っていたけど…。

フリーランスの先生としてがんばろうと決めたのに、新しく生徒になってくれそうな人からメールが来ても、なんとなく書いてあることは分かるけど、どう返信したらいいのか分からない。
「どうしよう?」と何時間もパソコンの前に座って泣いていました(笑)

少ししてから、ある方法を思いつきました。
生徒から英語で来るメールの中の使えそうな表現をノートにメモすることにしたのです。(そのときはノートのアプリとかなかったから、紙のノートにペンでメモしてた。)
"Looking forward to seeing you tomorrow" "Best regards," "Sounds good." "Would it be possible..." などなど。
そしてそのノートからことばをつなぎ合わせて、なんとなく「英語のメール」っぽくして送ることにしました。
そんなことを続けているうちに、それらの表現は「コピーしたもの」ではなく「自分のことば」になり、少ししぜんに使えるようになってきました。

自分で書いた文をだれかとシェアする、というのは、けっこう勇気がいります。
まちがえてないかな。
子供っぽくないかな。
失礼じゃないかな。
バカだな、と思われないかな。
いつもネガティブな可能性を考えてしまいます。
TwitterやFacebookなどたくさんの人に見られる場所では、さらにその気持ちは強くなりますね。

でも、そのプレッシャーは「もっとちゃんと勉強しよう」という気持ちにつながると思うんです。

私はTwitterではたくさんの人にフォローしてもらっていて(おかげさまで!ありがとう!)たくさんの嬉しいコメントをもらったり、私の英語についてアドバイスをくれる親切な人もいたりするけど、ときどき私の英語を見ていじわるな言い方をする人もいます。
「ははは、Akoの英語はやっぱり日本人の英語だね〜。」とか「イギリスではだれもそんな単語使わないよ?なにそれ?アメリカ英語?」「いや、アメリカでも使わないよ。」とか「Akoの英語はあまり上手じゃないから、Akoの英語の説明を読むともっと分からなくなる。日本語で書いて。」とか色々色々。

それでまたパソコンの前で泣いたりもしたけど(笑)やっぱりこの「くやしい」という気持ちはポジティブに使ったほうがいい。「次はもっと上手に書こう」って。

みなさんももし日本語を書くチャンスがあったら、ぜひ書いてください。
私がこのブログを始めた理由のひとつもそれです。
みんなで日本語で「会話」できる場所があったらいいなぁ、と思って。
これまでの記事にも日本語でコメントをいただいてます。ありがとう!これからもみなさんからのコメントお待ちしてます。

もっと日本語を書こう!
もっと一緒に日本語を書こう!


Ako Nihongo Lessons

コメント

  1. 外国語の勉強は難しいものですよね。頑張って、勉強して、あんなに上手になってきた先生は偉いと思います!:)
    でも、先生に、先生の英語でバカされたみたいな出来事が起きてしまって、とても悲しいと思います。言語の勉強に限らずに、人の努力家をバカにすることは本当に最低だと思います。そんな意地悪する人は、私にとって価値のない人間です。
    先生、もしそんな意地悪なことがまた起きれば、無視した方がいいと思います。もちろん、他人の意見などは、大事なことで、受けた上で反省したりした方がいいと思いますが、もしただの意地悪であれば、気にする価値はないと思います :)
    とにかく、言語の勉強は終わらないものなので、頑張り続けましょう!:)

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  2. ありがとうございます。本当にそのとおりですよね、ただの意地悪なコメント(しかも知らない人からのコメント…)は無視したほうがいいですよね、気にしてなやむのは時間のむだだと思います。そう分かっていても気にしてしまうんだけど(笑)
    私自身もだれかの努力を気づかないうちにバカにしたりすることがないよう気をつけようと思います。
    はい、がんばりましょう!ありがとう! :-)

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  3. あこ先生は本当に努力家で嫌なコメントがあってもいつもポジティブで、すごいと思います。私も同様に敬語でメールを書いて見習わないとね。普段は日本語で書くのは正直めんどくさいと思いますけど、先生が言った通りに「書くこと」は良い勉強になります。ありがとうあこ先生 :)

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